一般社団法人 岩手県獣医師会 Iwate Veterinary Medical Association

よくある質問

野生動物

ケガをした野生の鳥や獣を見つけた時には、どうしたらよいですか?

野生の動物は、勝手には捕らえていけないことになっています。その時には、県内各地の広域振興局保健福祉部に野生動物保護の担当者がいますので、連絡して下さい。連絡すれば担当者や鳥獣保護員が連れに来てくれます。もし時間外で連絡ができない場合、そのままでは死んでしまうような場合には、取りあえず近くの動物病院に連れて行って、各振興局管内に野生動物を治療できる指定の動物病院がありますので教えてもらって下さい。動物病院で応急処置をして、さらに治療が必要であれば鳥獣保護センターに連れて行きリハビリをさせることになります。

人間は人間に、野生動物はやはりその親に育ててもらうことが一番幸せなことではないでしょうか?

また、許可なく野鳥を飼うことは法律で禁止されています。

まだ羽が完全に伸びていないヒナが飛べないで落ちていたら、どうしたかいいですか?また、山を歩いていて幼いカモシカやノウサギの子が1匹でいたら、どうすればいいですか?

巣立ち直後のヒナは、まだ完全には羽が生えていなくてよく飛べません。1週間ぐらいすると親と一緒に飛べるようになります。近くに親がみえなくても隠れていることが多いです。もし、猫の襲われる可能性があるなら、近くの高いところにのせてあげましょう。カモシカの子は、人を怖がらず付いてくることがあるので、絶対連れてこないようにします。近くに親が隠れていることが多いです。また、ノウサギの子は、夜中に1~2分間くらい親から乳をもらうだけで、あとは1匹でいるのが普通です。

鳥でも獣でも人の手をかけると自然に帰すのが大変に難しく、自然復帰ができない場合が多いので、絶対誘拐しないようにしましょう。

人が野鳥のヒナを育てることは、できないのでしょうか?
野鳥のヒナは自分の親から四季に応じた食べ物や、危険に対しての対応などを学びます。それらをわたしたち人間が教えることは、きわめて難しいことです。人間は人間に、野生動物はやはりその親に育ててもらうことが一番幸せなことではないでしょうか?また、許可なく野鳥を飼うことは法律で禁止されています。
野生の動物からうつる病気がありますか?
ノミやマダニ、カイゼンなどの寄生虫がうつることがあります。うつされないようにするためには触らないことです。また、今問題になっている鳥インフルエンザは、元気で生きている鳥に近寄ったり直接さわっても、あまり心配することはありません。ただ、死んでいる鳥(特に水鳥)に触る時には素手ではなく手袋をして、できればマスクもしてビニール袋に入れるなど、用心をして下さい。もし、心配であれば、その後うがいをして下さい。多数の鳥が死んでいる場合には、触らずに近くの保健所または家畜保健衛生所に連絡して下さい。

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